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「木原事件」警視庁大塚署が遺族の告訴状受理 “実名告発”の元刑事・佐藤誠氏が「取り調べをしていない人は何人もいる」《安田種雄さん遺族が失った“権利”も》

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 木原誠二前官房副長官の妻・X子さんの元夫・安田種雄さんの“怪死事件”、通称「木原事件」。安田さんの遺族は10月18日付で当初の捜査を担当した警視庁大塚署に「被疑者不詳の殺人」として告訴状を提出していたが、10月25日に大塚署が受理。再捜査が行われる見通しとなった。

木原誠二前官房副長官

 これについて、10月26日夜、X子さんの取調官を務めた警視庁元警部補の佐藤誠氏が「週刊文春電子版」のオンラインイベントに登壇し、見解を語った。

 佐藤氏は遺族が提出した告訴状が受理されたことについて、「ご遺族の精神的な安定感みたいなのは良かったと思う」「(安田さんの)お父さんもお姉さんも何かスッキリしたような顔をしている」「これからが第一歩」と一定の評価を見せつつも、こう語った。

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X子さんの取調官を務めた佐藤誠氏 ©︎文藝春秋

「元々警察がやらないといけない事件」

「そもそも私の経験上、殺人事件で告訴状(を提出して捜査する)というのはあまり聞いたことがない。(殺人事件は)告訴状が出たから捜査する、というものじゃない、本来は。元々警察がやらないといけない事件なんだから。なぜ発生から17年間もダッチロール、紆余曲折してこんなことになっちゃったのか」