対談では実の息子と『櫻井さん』『遠野先生』と呼び合う
櫻井さんといえば、2020年、芥川賞を受賞した遠野遥氏(32)と文芸誌で対談し、親子であることを公表し、話題になった。
「遠野さんは2019年に『改良』で作家デビューし、翌年に平成生まれで初めて芥川賞を受賞しました。実は櫻井さんは遠野さんが幼い頃に離婚しているので、一緒に過ごした期間は長くはなかったようですが、対談では『櫻井さん』、『遠野先生』と呼び合い、お互いの創作活動について語り合っていました。遠野さんはデビュー作のタイトルで悩んだ時、櫻井さんに相談して、『芯になるけど、全体を包み込む。そんな言葉にするといいです』と言われ、タイトルを決めたそうです」(文芸編集者)
対談で遠野氏から「小学生の頃からBUCK-TICKを聞いていた」と明かされ、「感激しちゃうな」と喜びを滲ませていた櫻井さん。自身の音楽活動への熱は弱まることを知らず、バンド活動は昨年35周年を迎え、さらなる飛躍を期していた矢先のできごとだった。
メンバーの今井はSNSに心境を綴る
「『BUCK-TICK』はデビュー以来36年、メンバーチェンジを行わず、また休養期間もなく活動し続けている唯一無二のバンドです。ギターの今井寿が89年、バンドが人気絶頂の時にLSDの使用で逮捕されたこともありましたが、メンバー同士の結束は固く、謹慎期間を乗り越え復活。その後も人気は衰えることなく、素晴らしいパフォーマンスを保ち続けていた。今後の活動が楽しみだっただけに、あまりにも早い死が悔やまれる」(前出・平山氏)
音楽界からも悲しみの声が上がっている。
ギタリストの布袋寅泰氏(61)は自身のインスタグラムで、「鋭い眼差しと深い声。気品に溢れた所作とシャイな笑顔。もう会えないなんて嘘だろ?」とコメント。
ミュージシャンのダイアモンド☆ユカイ氏やIZAM氏らも追悼の言葉を寄せている。
フロントマンを失い、バンドの行く末にも注目が集まる中、メンバーの今井は自身のインスタグラムにこう綴った。
「永遠に5人でバンドをやれると思っていました。でも、そんなコトは、『不可能』ということも最初から、わかっていました。いつか、こんな日が来ることもわかっていました。ずっと、あっちゃんの横でギターを弾いていたかった。ま、でもね。続けるからね♪✌🏻大丈夫」