私は、ムスリマになる前は、ミニスカートにヘソ出しというファッションでした。ちょうどギャル世代だったこともあり、肌を出すことにまったく抵抗がなかったです。
でも、そんなファッションだったせいか痴漢の被害に多くあいました。でも、肌をかくすようになった今、そのようなことはまったくありません。
海外の有名な大学教授の研究によると、「何か目標を達成したかったら、誘惑するものにふれないことが第一だ」ということがわかっています。よく「そんな誘惑に打ち勝つことが大事だ」という話を聞きますが、それよりも「あらかじめ手を打ち、ふれないようにすること」が、もっと大事。最初から距離を置いたほうがいいということです。
イスラム教徒にとって、アッラーは唯一にして絶対の神様なので、アッラーがおっしゃっていることを、多くのイスラム教徒が守って生活しています。
アッラーの教えを守ることは、イスラム教徒にとって「やるべきこと」です。
髪をかくすのは「アッラーへの信仰」
女性が髪の毛をかくしているのも、アッラーがおっしゃっているから。そして実際かくすのは、アッラーに「私は信じています」という表れなのです。
ですから、ムスリマには、かくすことを誇りに思っている人が多いです。
ただし、やるべきことではありますが、強制はしません。ですから、じつは髪をかくしていないムスリマもいます。原則として、イスラムでは義務=強制ではないのです。
日本では、義務をはたすべき相手は同じ人間ですから、義務=強制ととらえがちなので、一般的にもそう考えてしまっている人も多いでしょう。
イスラムでの義務は「アッラーとその人の関係」です。人間は弱い生きものですから、みんながすべて神様のようにできるわけではありません。でも、義務をはたそうとする姿勢は大切なのです。