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――足立さんは趣里さんのご両親(水谷豊、伊藤蘭)世代だったのでしょうか。

足立 親と一緒に『熱中時代』(日本テレビ・1978~1981年)を、それこそ熱中しながら見ていましたね。

 

母ツヤ役を推薦「この役、水川さんに合うと思いますよ」

――足立さんが推薦した俳優は、いらっしゃいますか?

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足立 今登場している中ではスズ子の母・ツヤ役の水川(あさみ)さんとゴンベエ役の宇野祥平さん、おでん屋の坂田聡さんです。でも「ツヤは絶対に水川さんじゃないと!」といった押し付けるような言い方はしてなくて、「この役、水川さんに合うと思いますよ」って感じですすめました。心の中では絶対にやってほしいなあと思っていましたが。

――ツヤと夫の梅吉(柳葉敏郎)は、足立さんの作品で一貫して描かれている夫婦像ですよね。さらに言うと、足立さんの小説『それでも俺は、妻としたい』など読めばわかりますけど、実際の足立夫妻を反映させた夫婦像でもあります。夫が妻の尻に敷かれながらも、妻にベタベタのメロメロという。なにかと梅吉がツヤにベタッと求愛する描写が多いですけど、NHKの反応は?

足立 第4回で「キッスでもしよか」「なんでやねん! どつくで!」「照れんでもええがな」ってやりとりがありますけど、そこはなんかちょっとだけ言われたような気がするな(笑)。

 それと第4週のスズ子と弟の六郎(黒崎煌代)が香川に行って家を空けることになって、梅吉が見送ったあとに「久しぶりに2人きりやな」と言ってツヤの手を握ろうとするところもまあ苦笑というか、こいつ(足立)しょうがねえなみたいな感じはあったかもしれませんね。