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「神田氏は全くオフィスに姿を見せていない」

 税金滞納を繰り返す神田氏の個人会社の実態とは、いかなるものなのか。11月10日の衆院内閣委員会では、立憲民主党の本庄知史衆院議員が「エヌ社に実態はあるのか」と追及。神田氏は次のように答えていた。

「(エヌ社の)主な業務内容は不動産の管理でございます」

「業務はきちんと行われております」

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国会で答弁する神田氏 ©︎時事通信社

 しかし、エヌ社の取締役で、神田氏の経営パートナーの男性はこう証言する。

「エヌ社には社員もいません。私は今も登記上は取締役ではあるものの、神田氏とは2014年頃からはほとんど顔を合わせておらず、5年ほど前に1度会ったきりです。あちらから、経営に関する話も何もない。所有するオフィスビルに、他にテナントが入ったことはなく、がら空きです。神田氏は全く姿を見せておらず、私の知る限りでは営業実態はありません」

 つまり、エヌ社の実態についての、神田氏の説明には虚偽答弁の疑いがあるのだ。

神田氏は13日昼までに調査結果を報告

 神田氏に見解を尋ねる質問状を送付したが、11月12日夜11時時点で回答は届いていない(届き次第、追記する)。

 野党は、神田氏に対し、11月13日昼までに税金滞納に関する調査結果を報告することを求めている。立憲民主党の泉健太代表は神田氏が続投した場合、2023年度補正予算案の審議は「不可能だ」と語っているだけに、神田氏の対応が注目される。

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