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 プログラマーが開発を依頼されたのは普通のゲームではなく、違法なギャンブルゲームでした。当初聞いていた話と違うため、その男性は開発を拒否したものの、詐欺グループのメンバーに拘束され、様々な器具で暴行され続けました。結果的にその男性は、無理やりゲームを完成させることになります。

搬送された男性は体の88%に傷を負っていた

 その後、地元警察の強制捜査が入り、男性は釈放されることになりました。しかし、長期間拘束され拷問を受け続けたことで、病院に搬送されたときには体の88%に傷を負っていたと報じられています。

 裁判では、被告家族が被害男性に3000万ドン(日本円で約18万円)の支払いを命じられ、詐欺グループの3人には刑事罰が言い渡されました。

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 筆者が調査したところ、年齢を理由に解雇された中年プログラマーを東南アジアの中国人犯罪組織が雇うことは、ままあるようです。

 中国で花形になっているネット産業ですが、35歳以降に早期退職を迫られ、解雇されたあとに詐欺グループのターゲットになる可能性もあります。

ネット企業を解雇されたあと、ドライバーの仕事に就くプログラマーもいるという(写真=山谷剛史)

 もちろん、解雇されたあとに成功する人もいるし、フードデリバリーやライドシェアのドライバーに転身する人もいます。ともかく、これから家族を養いながらマイホーム購入や育児・教育に投資しなければならない年齢の中国人には、“ハードモード”な環境が待っているのです。