ご成婚に際しての1回目の「饗宴の儀」でのロングドレスを懐かしくご覧になった雅子さまは、上品なベージュのテーラードカラーのジャケットにパンツスーツをお召しになり、定番のスカーフを合わせられていた。雅子さまのスカーフと愛子さまのスーツの絶妙な色合わせで、おなじみの“母娘リンクコーデ”となった。実はパンプスは雅子さまも同じくアイボリーのものを選ばれ、愛子さまとお揃いにも見えるほどだった。
愛子さまが雅子さまに「アドバイス」をなさることも
「地方公務や園遊会など、雅子さまはさまざまな公の場にお出ましになりました。近頃の雅子さまからにじみ出る安定感やゆとりは、愛子さまのご成長が関係していると思います。もしかすると雅子さまには、愛子さまに『背中を見せないと』というお気持ちもおありかもしれません。一方の愛子さまはユーモアも兼ね備えておられますから、“そうではなくて……”といったニュアンスで、ときには雅子さまにアドバイスをなさることもあるようです。そうした大人同士の会話も、雅子さまの支えになっているのではないでしょうか」(宮内庁関係者)
お召し物についても、ときに愛子さまがリードして選ばれることがあるのかもしれない。そしてもちろん、愛子さまは雅子さまの為さりようをお手本にもされているだろう。
11月21日、天皇ご一家は東京国立博物館で特別展「やまと絵-受け継がれる王朝の美-」をご覧になり、愛子さまはクラシカルなグレンチェックのスーツをお召しになっていた。このジャケットは、20歳の誕生日を迎えられた際の写真撮影で選ばれたものと同じようだ。今回は同柄のシンプルなスカートとブラックのパンプス、パールのネックレスを合わせられ、フォーマルな印象を演出されていた。
こうしてお召し物を大切にお手入れされて、折に触れて着回されるのは、雅子さまの装いに対する考え方を受け継いでおられるように思う。
「やまと絵」展では、源氏物語絵巻について身を乗り出されて質問をなさっていたという。注目が集まる愛子さまのご卒業後の進路だが、ご一家で相談を重ねておられることだろう。大学院へのご進学や海外留学など、いくつかの選択肢が考えられそうだが、果たしてどのような道を選ばれるのだろうか。