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 これが新聞だというから驚いた。言論機関だというから思わず笑ってしまった。北國新聞、それを書いちゃあ、おしまいよ。

地元・石川の空気は…?

 そして日曜日(26日)は「総理が語る」が掲載された。森喜朗が登場し(1面トップ)、

《馳浩知事の発言は軽率も軽率、極めて軽率です。知ったかぶりをして言ったんでしょう。すぐに全て撤回したのはよかったですがね。》

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 え、知ったかぶり? 子飼いの馳浩が森喜朗の五輪のためにどれだけ「働いた」か、森喜朗先生自身がいちばん詳しいはずなのに。このとぼけぶり。北國新聞も結果的に森喜朗を護衛している。

 実際、地元の空気はどんな感じなのだろうか?

《地元・石川では「無風」の状況だ。県議からは早々と「不問」とされ、知事も今回のことを自虐的に話すなど、通常の公務をこなした。》(朝日新聞デジタル11月22日)

「不問」にするかどうかはこちらが決めることだ。今回の件は、東京五輪が最初から最後までカネにまみれていたという検証ができる重大な「事件」である。

 しかし発言を撤回したら消しゴムのように言葉が消えると思われている。私たち主権者、納税者はその程度に思われているようなのである。これも事件ではないだろうか?