今年10月、サッカー日本代表の久保建英(たけふさ・23)が所属するスペイン1部リーグ「レアル・ソシエダ」とメインスポンサー契約を締結した「株式会社ヤスダグループ」(東京都港区)。同社の代表・安田慶祐(けいすけ)氏(41)が「週刊文春」の取材に応じ、資本金が10万円にもかかわらずスポンサー契約に至った経緯や、「安田財閥の子孫」を名乗る経歴などについて語った。
設立は今年9月で資本金は10万円
昨季はソシエダを欧州チャンピオンズリーグ圏内(4位)に導いた久保。今季も9月に日本人初の月間MVPを受賞するなど、技術力の高いプレーでクラブを牽引している。
そのソシエダが10月6日に発表したのが、ヤスダグループとのメインスポンサー契約の締結だ。クラブのリリースによれば、同社は〈安田財閥によって20世紀に設立され、1世紀以上にわたり、日本に影響を与え、社会的にも高い評価を受けています〉。久保も動画チャンネルで「ヤスダグループの契約締結を誠に嬉しく思っています」と挨拶していた。
安田氏は過去に、自身のプロフィールを〈安田財閥の創始者安田善次郎の子孫として、鎌倉に生まれる〉(安田氏が登場したイベントの案内文より)などと紹介。ところが、ヤスダグループの法人登記簿によれば、設立は今年9月で資本金は10万円に留まる。設立されたばかりの、極めて小さな会社なのだ。一体、どのような経緯でスペイン1部リーグのクラブとスポンサー契約に至ったのか。