「事件が報道された後、息子とも電話で話したんです。『渥美遼馬って、あの子のことだよね』と。中学以降、何をしていたのかさっぱりでしたが、まさかこんな形で名前を見ることになるとは……」
こう語るのは、12月1日に死体遺棄の疑いで逮捕された江戸川区の渥美遼馬容疑者(31)の中学校時代の同級生の母親である。
同区在住で、介護施設で働いていた野本結梨香さん(当時18)の遺体が、山梨県小菅村の山中深くから発見されたのは、11月27日のこと。
「野本さんは6月7日、勤務を終えて家族と食事をした後、19時ごろにバッグを持って外出。その後行方がわからなくなり、10月下旬には今まで返信が来ていたメッセージアプリにも既読がつかなくなったため、行方不明届が提出されていました」(同前)
全身バラバラの白骨化した状態で見つかった
全身バラバラの白骨化した状態で野本さんが見つかった翌28日、警視庁は死体遺棄の疑いで堀俊哉容疑者(30)を逮捕している。
「堀は『何かわからない物体を車で運搬した』と供述し、渥美から依頼されたことを認めたため、すでに中古車販売店から車を横領した疑いで逮捕されていた渥美の再逮捕に踏み切りました。2人は高校時代の同級生。先月、警察が渥美の自宅を家宅捜索したところ、女性用の靴を押収。渥美は容疑を認めています」(社会部記者)
幼少期からの暴力の影
今後、警察は2人を野本さん殺害の疑いで再逮捕する方針。交際の経緯についても調べが進められているが、「渥美容疑者が野本さんをナンパして交際に発展した」とも囁かれている。
既婚者である渥美容疑者が別の女性と付き合うこと自体論外だが、彼はなぜ交際相手を手にかける蛮行に至ったのか。過去を紐解くと、実は渥美容疑者の心には幼少の頃から暴力が暗い影を落としていた――。