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 僕が、事態の打開を図るべく、可及的速やかに行っている方法はコレです。

「いつでもどこでも、心のなかで全力熱唱!」

 ポイントは全身全霊で歌うこと。声に出す必要はありません。ひたすら全力で歌に集中してください。

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 できれば今、まさにステージに上がっているかのように、脳内でイントロ部分から再生します。歌詞もすべて頭に入っている曲が望ましいです。とにかく、好きな曲を歌うことに集中する。

 最初はなかなか難しいと思いますよ。「ヤバい! うんちして~!(叫)」の時にトイレがないとメチャ焦るのが普通ですし。でも、うんちに気持ちがさらわれるほど、下痢の高波は容赦なく襲ってきます。逃れる術は、今、とらわれている意識を別のものに向けるしかない。つまり、便以外の別の何かに「神経全集中」!

「実は便意は“熱中”に弱いんです」

 実は便意は“熱中”に弱いんです。好きな曲を歌っていると、意外と集中してしまい、他のことを考えなくなる。僕はそうやってうんちの恐怖を別の方向に逸らしています。

 ちなみに僕の定番はミスチルの『HANABI』。テンション爆上がりのイントロからラストまで、頭のなかで完全再生できるくらい大好きな曲です。『HANABI』のおかげでどうにか凌しのぎ切り、土壇場でトイレに間に合ったことも数知れず。けっこう使える一手ですよ。

写真はイメージ ©getty

 もちろん、この作戦だけでは限界もありますし、選曲にも注意が必要です。

『HANABI』で調子こいて「もう1回!」なんて歌っているうちに、尻からポーンと打ち上げ花火……なんて、絶対嫌ですからね(笑)。

 ですから、最近はヒゲダンも登場中です。さあ、ご一緒に「グッバイ!」。便意にしばしの別れを告げましょう。