「僕が、事態の打開を図るべく、可及的速やかに行っている方法はコレです」
自身もお腹がゆるい医師の石黒智也氏が、もよおした「便意」の我慢の仕方を解説。書籍『消化器内科の名医が本音で診断 「お腹のトラブル」撲滅宣言!!』(双葉社)より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目/前編を読む)
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トイレがない時の大ピンチはこう凌ごう!
我ら下痢ラー族にとって、最大の恐怖は「催した瞬間、トイレがない!」に尽きます。そりゃね、アドバイスはいろいろあるでしょう。
例えば、電車のなかでの突然の便意。下痢に悩んだことがない人に限って、簡単に言いがちです。
「そんなの楽勝! 電車に乗るってわかってるんだから、あらかじめ済ませておけよ」
しかし、押しも押されもせぬ下痢ラーの僕が断言しましょう。
「やれるんだったら、とっくにやっとるわ! 下痢ラーの便意ってのはなぁ、いつも突然なんだよっ!」
ゆる腹の僕たちは、トイレのない場所でのいきなりの便意襲来に対して、もはや恐怖すら感じてしまう。ヘタすると、外出自体が苦痛になり、日常生活にも差し障り大になりかねません。ことが“大”だけに……。
僕は今でこそ、便をコントロールすることに長けてきたので、後ほどご紹介する技を繰り出す機会はめっきり減りました。でも、白状すれば、トイレのない電車などで「まもなく万事休す!」の大ピンチを迎えることはチョイチョイあります。
お腹のプロである消化器内科医だってピンチになるんですから、あなたがピンチになっても少しもおかしくありません。しかし、事態は「マジで便出る、数分前」。四の五の言ってる場合じゃないわけです。さあ、どうする!?