木原誠二前官房副長官の妻X子さんの元夫・安田種雄さんが怪死した“木原事件”。10月25日には捜査再開を求める遺族の刑事告訴を警視庁が受理。11月16日には捜査一課による遺族への聴取が行われるなど、止まっていた時計の針は再び進み始めている。

 そんな中、さらなる捜査の進展を求め、12月5日付で遺族が「上申書」を警視庁と検察庁に提出していたことが「週刊文春」の取材で分かった。

10月25日、告訴状提出後に会見に臨んだ安田さん遺族 ©時事通信社

「死体検案書」が他殺であることの新たな証拠に

 遺族は今回、当時の司法解剖に関する資料を保管していた東京大学法医学教室などに依頼し、死亡後に解剖医によって書かれる「死体検案書」を新たに取得。これを元に、上申書を作成した。「週刊文春」記者はこの死体検案書の内容を確認。そこには、種雄さんの体内から検出された覚醒剤の血中濃度や傷の数、角度などについて記載されていた。

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 種雄さんの父が語る。

「この死体検案書は、種雄の死が『自殺ではなく他殺』であるという新たな証拠になると思います。上申書の提出で、捜査が進展することを願います」

種雄さん(遺族提供)

 12月6日(水)に配信される「週刊文春 電子版」並びに7日(木)発売の「週刊文春」では、死体検案書の内容から浮かび上がる他殺であることの「新証拠」に加え、X子さんの取調官だった佐藤誠氏や法医学の権威による死体検案書に対する見解などを詳報している。

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