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「議員になって何ができんだよ。金のためだろ」誹謗中傷や嫌がらせ注文も…議員になった後藤祐樹(37)が語る、当選後の生活

後藤祐樹八街市議会議員インタビュー#2

2023/12/23
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定例会初日にした3つの一般質問

――10月6日の定例会が、市議会議員の質問デビューですよね。定例会って、なにをするのですか。

後藤 まず一般質問と言われるものがあって、それ自体は自分自身が役所の各課に対して聞きたいことを書いたりします。

 あとは市民の方たちから寄せられた「こういうところを変えてほしい」という意見を、僕たちが代弁して一般質問で投げかけるという感じです。

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――10月6日は、どんな一般質問を。

後藤 3つ質問しました。1つ目は、台風が発生した際の学校側の対応について。9月に大きい台風があって、その日は休校にならなかったんですよ。そうしたら、午後イチぐらいになって学校側から「子どもを迎えに来てくれ」と連絡があったそうなんです。共働きの家庭もあるし、シングルマザーやシングルファーザーの方も多いじゃないですか。それを考えると急に迎えにも行けないし、そもそも休校でよかったんじゃないのかと。そういったことを質問しました。

 2つ目も教育関連で、給食について聞きました。給食に使う野菜や魚といった食材が、どこのものなのかは明記されていないんですね。で、わかるようにしてほしいと。学校の献立表の裏を使った「食育だより」というものがあって、今後はそこで食材の詳細を載せてもらえるようになりました。

 どちらも市民の方からの意見を反映して、質問しました。

 

――3つ目は。

後藤 企業の誘致です。八街市が保有している土地を、参入したい企業に安価で貸してみてはどうかと提案させてもらって。でも、ちょっと難しいらしいんですよね。

 使われなくなった市の土地は普通財産で、公民館やグラウンドで使われている市の土地は特別財産。普通財産の土地は貸し出せるけど、安い価格では貸せないと。安く貸せないのであれば、企業側は土地を探して買うだろうけど、農地って買う際の手続きがなかなか大変なんですよ。そこで普通財産の土地を借りやすくしたらどうかと。

陳情はXのDMで送られる

――陳情って、来るものですか。

後藤 来ます、来ます。X(旧Twitter)のDMで、送られてきます。

 僕のことを支持してくださってる方たちの大半が、子育て世代なんですよ。だから、育児とか教育のことで意見が寄せられますね。さっき話した道路の問題も、通学路が危ないので親が毎日送り迎えをしている地域がありますしね。

――選挙活動中に「議会の見える化」も訴えていましたが。

後藤 同じ会派の木村由希子さんが以前から提案していて、ネット配信で本会議の様子をリアルタイムで見られるようにしたんですよ。

――ちなみに報酬月額って、どれくらいですか。

後藤 35万5000円。ボーナスも出て、大体年間で総額550万円ぐらいですね。

――多いような、多くないような。

後藤 僕が本当にお金のために議員をやろうと思ったら、それこそ住民票を地元の江戸川区に戻して立候補してますよ。江戸川区って、東京23区のなかで最も議員報酬が高いんですよ。知り合いも多いし、地盤って意味ではめちゃくちゃ強いですし。

――「金目当てじゃないのか」みたいな誹謗中傷は。

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