スーパークレイジー君は同い年
――そういえば、Xで宮崎市議会議員に当選したスーパークレイジー君を擁護していましたね。以前からスーパークレイジー君はバッシングされていましたけど、不同意性交等致傷容疑で逮捕されたことでさらに厳しい声が。
後藤 スーパークレイジー君と僕、なにかと共通点が多いんですよ。まず同い年ですし、昔は悪さをしてたじゃないですか。宮崎市議選では2位当選で、僕も2位当選なんですよ。
そういうのもあって、まったくの他人という感覚でもないんです。どこか親近感が湧くといいますか。ただ、現状については「もったいないな」の一言に尽きますね。
――というと?
後藤 まず都知事選で大敗。戸田市議選では当選したけど、居住実態が駄目で当選無効になって。戸田市長選、宮崎県知事選で落選して、宮崎市議選でようやく議員になったわけですよね。過去に対するレッテルを活かして、いろいろと選挙に出ていた節はあったかもしれないですよ。
だけど、宮崎市議になってからはちゃんと仕事をしてるんですよね。彼の一般質問を見たことがあるんですけど、いい質問をしているんです。
――スーパークレイジー君は、宮崎市議会から辞職勧告決議案が可決されていますが、やれるのであれば議員をやってほしいと。
後藤 日本のすごく悪いところだと思っているんですけど、失敗した人にチャンスをあげないじゃないですか。僕も失敗してきましたけど、いろんな方たちに助けてもらって、いまがあるので。せっかく市民の人たちに支持してもらえて議員になれたので、どんな形でもいいから恩返しはしていくべきなんじゃないかなって。
タトゥーは「増やす考えはない」
――当選後、なにか気を付けていることはありますか。
後藤 タトゥーは、気を付けるようにしてますね。僕自身はタトゥーがあることを気にしてないですけど、やっぱり八街は高齢者が多い地域なので、気になる方もいるでしょうし。逆にプライベートでは、まったく気にしていないですね。YouTubeの動画でも市政と関係ない内容であれば、半袖とかで撮影してますから。
あと、八街市は車社会なので、車で移動しながら町を見るようになりましたね。それまでは何の気なしに運転してたけど、いまは道路にどんな問題があるのか、注意しながら走るようにしています。
――あまりタトゥーを気にしていないとのことですが、「タトゥーを入れている議員がいたっていいじゃないか」という考えですか。
後藤 だって、こうしてタトゥーが入っていても議員になれてるわけじゃないですか。
――今後、タトゥーは増やしていく? 首にあった鯉のタトゥーは、お母さんが生前に「服を着ても見えるところだけは消してほしい」と言っていたことから除去しましたが。
後藤 首のやつは、若干だけど跡が残ってます。ほぼ目立たないぐらいになってますけど。体に彫っているものでは、まだ途中なのがあって。それは完成させますけど、増やす考えはないですね。
――市長を狙っていたりします?
後藤 狙ってはいますね。町を変えるつもりなら、国会議員になって政界の末端にいるよりも、市長になったほうが市民生活をきちんと変えられますよ。
写真=山元茂樹/文藝春秋
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