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その「明るさ」と「前向きさ」でBsベンチを救う

 しかし、序盤戦に苦しい戦いを強いられている我らがBsにとって、伏見選手の一番の魅力はその長打力でもユーティリティさでもないように感じる。「それが何か」と問われれば、自分は間違いなく答えるだろう、一番の魅力はその「明るさ」と「前向きさ」なのである。

 Bsの試合をよくご覧になる方なら常に思っている事だと思うが、Bsのベンチの暗さはもはやお家芸である。リードされればお通夜ムード、ミスが出ればお通夜ムード、敢えて厳しめの表現を使うがメンタルの切り替えの悪さは“ダイヤル回線”のインターネットのようなチームである。そんなベンチのムードを吹き飛ばすように明るく、そして大胆に振る舞う伏見選手の姿に何度救われた事だろう。チームに得点が出れば満面の笑みで選手を出迎え、試合後には一人ベンチに残ってメモを見返す。そんな伏見選手だからこそ、T-岡田選手が常にアドバイスを投げかけているのだろう。今の調子でT-先輩から色々なものを貪欲に学び取って欲しい。

 もともとラグビーユニオンに於いて、トライはそれ自体に得点の意味はなく、コンバージョンキックへの「挑戦」の権利を得る為だけのものだった。しかし、現行ではトライが5点、コンバージョンゴールが2点と、時間をかけてトライはその価値を高めて行った。伏見寅威、今はまだ直接的にBsの危機を救う機会には恵まれていないのかもしれない。しかしBsベンチにおけるBs希望の“光回線”が、その「挑戦」と努力によってその価値を高め、必ずやBsを支える主軸選手となる日がやって来る事を信じている。その日が来るまで、敵陣深く低く強く果敢にアタックしてくれる事を願いながらBsファン同志諸君、まだまだ始まったばかりのペナントレース、強く暖かく応援し続けようじゃないか!!

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