支えてくれている多くの人たちへの感謝
野球が好きな気持ちと同時に、もう一つだけ胸を張れることがあります。それは、周囲の方々に恵まれていることです。個人で掲げた目標でしたが、気が付けばたくさんの方々に支えられ、応援して頂いていました。
練習場所を提供して頂き、毎週、ブルペンで球を受けて下さった方。走り込みやトレーニングを共にしてくれた野球部の学生たち。SNSを通してアドバイスや応援メッセージを届けてくれた全国の野球経験者や野球ファンの皆様。公園で練習していた時に出会ってキャッチボール仲間になったおっちゃんや子供たち。このプロジェクトを通して、素晴らしい野球の縁が広がりました。
ホークス球団には、100キロチャレンジの場を設けて頂いたことに感謝です。実は、ファーム本拠地のタマスタ筑後で、過去に二度、登板機会を与えて頂いていました。
93キロ、
96キロ、
本当に少しずつですが、前に進めました。ただ、2軍で結果を出していなかったにも関わらず、この度、1軍初登板の機会を頂いたのでした。後ろめたさや不安もありましたが、「チャンスで結果を出してこい」と背中も押してもらいました。これまでも、ホークスの選手やコーチ陣からはたくさん温かい声を掛けて頂きました。
中でも、今回はリハビリ組で調整中の和田毅投手から、貴重なお言葉を。本番は1球のみ、投球練習がないことについて、
「それは厳しいね……じゃあ、投げる前に肩甲骨に手を入れてもらって、しっかりほぐしてみて! 俺も大学時代、それやったらやる前より球速伸びた経験あるから」と有難すぎるアドバイス。
和田投手に言われた通り、本番前に肩甲骨をほぐしてグラウンドへ向かいました。しかし、セレモニアルピッチまでにはトークコーナーがありました。肩が冷えていくのが気になって、何度も自分で肩甲骨をグリグリしていました。
すると――。
球団マスコットキャラクターのハリーホークが近寄ってきました。肩をポンポンと激励するような仕草を見せつつ、自然な流れで私の肩甲骨にグイっと手を入れて、グリグリ……。
私の心配事を悟ってくれたハリー君のファインプレーに肩も心も救われました(感涙)。
「『めざせ100キロプロジェクト』は、もうあずちゃんだけのものじゃなくなっちゃってるんだよ」
1人でスタートした挑戦だったけど、1人ではやってこられなかった挑戦。近親者に掛けられた言葉に、支えて頂いていることへの感謝と、目標達成への責任を感じました。
これからも、野球愛とホークス愛で、『挑戦』し続けます。恐れ多くも先日は、王貞治球団会長に「100と言わず、頑張ったら110は行ける」と声を掛けて頂きました。いつかはホークスと同じく『日本一』の何かしらの結果を出せるように『もう1頂!』アクセル踏み直して頑張ります。
私に順風満帆は似合わん。悔しいけど、まだまだもっと頑張るけん! 超える壁は高ければ高いほど、道のりは険しければ険しいほど、その先にあるまだ見ぬ世界は、きっと素晴らしいはず。『挑戦』し続けます! 長々と失礼しました。今後とも、文春野球コラムと併せてよろしくお願いいたします。
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