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「まさか自分が」しばらく動けなかった
購入からわずか2年足らずで、佐藤さんのランクルプラドは何者かに盗まれてしまったのだ。
「前日の夜、自宅前の駐車スペースに停めたのが、車を見た最後でした。翌朝、いつものように出勤しようと家を出たら、車だけがなくなっていたんです。状況を理解するのに時間がかかって、しばらくその場から動けませんでした。ランクルの盗難が増えているのは知っていましたが、『まさか自分が』という思いでした」
SNSで目撃情報を募ったが、有力な情報は得られず
佐藤さんはすぐに警察に連絡したが、残念ながら愛車の行方はつかめなかった。盗難届けは出したものの、佐藤さん自身もすでにあきらめモードだったという。
「もう車は戻らないだろうと思っていましたが、何もしないのも悔しいのでSNSに車種や車の写真を投稿して目撃情報を募りました。友人たちも心配して僕の投稿を拡散してくれましたが、有力な情報は得られず。
数日後、車内にあった荷物と積んでいたキャリア(※荷物を運ぶために車の外に取り付ける道具のこと)が近所に捨てられていたと警察から連絡があり、引き取りにいきました。薄汚れたキャリアを見ると盗まれたことを実感して、落ち込みましたね」
新築戸建てが立ち並ぶ閑静な住宅街で暮らしている佐藤さん。犯人は夜中から朝方にかけて、大胆にも佐藤さんの自宅敷地内の駐車場で犯行に及んだことになる。
「警察も調べてくれたのですが、盗みの手口はハッキリしませんでした。今は『CANインベーダー』という方法が流行っているようで、それではないかと言っていましたね。
僕も『リレーアタック』という手口があることは知っていたので、スマートキーは玄関から離れた位置で管理して、気をつけていたんですが……」