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 外国の「株式」のインデックスファンドを積み立て投資した場合と、日本国内の「債券」のインデックスファンドを積み立て投資した場合を比較してみましょう。

 まずは「株式」のほうから。

 三井住友トラスト・アセットマネジメントの「外国株式インデックス・オープン」という実際にあるインデックスファンドを例に挙げます。これは2000年から運用をスタートし、20年以上続いているロングセラーです。

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 この商品を2008年1月~2022年12月まで15年間、毎月10万円積み立て投資をしたとします。次のグラフをご覧ください。

 

 払った積み立て総額は1800万円になります。

 2022年12月末時点の時価評価額は4604万円になり、投資額1800万円を引いた利益は約2800万円になります。

 この商品はリーマンショックやコロナショックなど、途中で何度か大きく落ち込んでいますが、その後盛り返し、右肩上がりで成長し続けています。下がったときに量を増やせたから、15年で約2800万円もの利益を出せたのです。

 対して、同じ三井住友トラスト・アセットマネジメントが運用している「日本債券インデックスファンド」はどうでしょうか。次のグラフをご覧ください。

 

 この商品を2008年1月~2022年12月まで毎月10万円積み立て投資をして、15年間で積み立て総額は1800万円という点は同じです。

 ところが、2022年12月末時点の時価評価額は1835万円。15年間で35万円しか増えていないという、なかなか衝撃的な結果です。

 これは、商品の価格がゆるやかな上昇で下落もあまりしていないためです。

 ウクライナショックやコロナショックなどの経済危機でも大きく落ちていない代わりに、大きく伸びることもありません。

 このような価格変動が少ない商品に積み立て投資をしてもあまり増えないのです。

 たとえ臆病な投資であっても、利益が少なすぎると、さすがに穏やかではいられません。

 この「日本債券インデックスファンド」のような投資をしていると、利益が増えないことで、むしろ余計に将来が怖くなってしまうかもしれません。

 ですから、年数とともに利益が増えていく[全世界株式の投資信託×積み立て投資]が臆病な投資には最適なのです。