1ページ目から読む
2/2ページ目

「お互いがお互いを利用し合う関係」。しかし、そうした親密な関係にある人物に監査役を任せることに問題はないのか。

阪口氏が監査役に就任して以来、労働災害が90人規模で発生

 コーポレイトガバナンスに詳しいジャーナリストの前原進之介氏が指摘する。

「社外監査役は、取締役が法令を遵守しているかどうかを監査する、いわば取締役の“番人”。角氏が中学生の頃から近しい関係の阪口氏が、忖度なくチェック機能を果たせる関係にあったか、疑問です。阪口氏が監査役に就任して以来、労働基準監督署が劇団に2度調査に入り、過去10年間で労働災害が90人規模で発生していた。これでは監査役の役割を果たしているとは言えません」

ADVERTISEMENT

阪口春男氏(伊藤忠HPより)

  そして、ある阪急電鉄元役員はこう告白するのだった。

「(阪口氏は)お飾りだった。阪口さんが自主的に何かやったという印象はない」

 12月27日(水)発売の「週刊文春」および12月26日(火)12時配信の「週刊文春 電子版」では、宝塚の「闇の金」について報じる。阪口氏や角氏は小誌の直撃取材に何と答えるのか。前週報じた「宝塚のジャニーさん」こと小池修一郎氏の金にまつわる疑惑と、本人直撃の様子、そして、宝塚の「金権構造」の象徴で「脱税の温床」ともいわれる「花代」の実態について詳しく報じている。

◆◆◆

 今回の事件について情報を募集しています。文春リークスまで情報をお寄せください。

文春リークス:https://bunshun.jp/list/leaks

◆◆◆

【厚生労働省のサイトで紹介している主な悩み相談窓口】

▼いのちの電話 0570-783-556(午前10時~午後10時)、0120-783-556(午後4時~同9時、毎月10日は午前8時~翌日午前8時)

▼こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556(対応の曜日・時間は都道府県により異なる)

▼よりそいホットライン 0120-279-338(24時間対応) 岩手、宮城、福島各県からは0120-279-226(24時間対応)

文藝春秋が提供する有料記事は「Yahoo!ニュース」「週刊文春デジタル」「LINE NEWS」でお読みいただけます。

※アカウントの登録や購入についてのご質問は、各サイトのお問い合わせ窓口にご連絡ください。

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。