児童虐待や性被害が問題視されているキリスト教系新宗教「エホバの証人」。元2世信者らで作る「JW児童虐待被害アーカイブ」は、元信者らにアンケート調査を実施し、159人から被害の申告があったと明らかにした。さらに、そのうちの42人は「審理委員会」と呼ばれる教団内の査問会で、性経験を話すよう強いられたことがあると明かしている。
性被害の具体的な内容を聴取することはセカンドレイプと呼ばれる二次被害の危険があり、細心の注意を払わなければならない。
宗教2世が明かした心の傷
この「審理委員会」の査問を受けた被害者が「週刊文春」の取材に応じ、教団幹部から投げかけられた質問によって受けた心の傷を明かした。
樋山治美さん(仮名、30代)はエホバの宗教2世だ。
「私がお腹にいるときに伝道者が家に訪ねてきて、父親が入信。母にも勧めて夫婦で活動を始めたと聞きました」