色とりどりの袴や着物に身を包んだ新成人たち。誰よりも目立とうとする彼らがかける、成人式への情熱の源泉とは?!
毎年ド派手な衣装の若者が多く詰めかけることで知られる「北九州市二十歳の記念式典」に参列する人々に話を聞いてみた。
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「最後にバチっとキメて」
今日は最高の日っすね。成人式なんで。もう、昨日から寝ずに来てますから!
朝の3時半くらいに美容室で髪の毛をセットして、それからずーっと寝てないんすよ。7時から着付けに行って、そのままここに来ました。
髪のセットで2万5000円くらいかかったっす。でも、安い方なんすよ。普通は4万円くらいしますからね。衣装は30万円です。でも、親には頼りませんでした。自分の金でやった方が、やりがいがあるというか、そっちの方がかっこいいなって。解体業で稼いだお金を貯めていたので、最後にバチっとキメていい大人になろうかなみたいな。
今年から自分、独立するんですよ。小学校も中学校もまともに行ってないで、高校も行ってないんですけど、いつか建設業で独立しようかなと思っとったんです。それで、今年、二十歳のタイミングで。今まで2年おった会社も辞めて。
だから新成人としても今年は頑張る年にしなきゃいけないですね。みんなに尊敬される大人になりたいですね。かっこいい大人になりたいです。
このまま解体業で飯を食っていけたらなと思ってます。バリッバリ稼ぎたいですね。結婚を考えている彼女もいますし。
子どももほしいけど、すぐではないのかな。仕事が忙しいで、夜遅くに帰ってきたりもあるんで、そんなので不安にならせるくらいなら、もうちょい安定してからかなと考えています。