色とりどりの袴や着物に身を包んだ新成人たち。誰よりも目立とうとする彼らがかける、成人式への情熱の源泉とは?!

 毎年ド派手な衣装の若者が多く詰めかけることで知られる「北九州市二十歳の記念式典」に参列する人々に話を聞いてみた。

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 これはお祖母ちゃんがチョイスしてくれた晴れ着なんです。可愛くないですか? 鶴と松の柄で縁起も超いいんですよ。

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 今日は怖い人たちに絡まれないぞ! という意気込みで友達と会場に来ました。地元の友達にもヤンチャしてる人はいるけど、他中の人だと「怖いなー……」というか、「あー北九州だなー地元だなー」みたいな(笑)。

 家を出てここまでくるまで、家族からも道行く人からも、いろんな人からおめでとうって声をかけられて。「二十歳っておめでたいんだー」と思っていました。言われたことによって実感、みたいな。昨日までは全然実感がなかったけど、周りから声をかけられて、成人のめでたさとか、大人になる責任とかを感じました。

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 でも、大人としてどう振る舞ったらいいのかは、あまりわかっていないですね。ただ、周りの人も明るくできるような、笑顔を振りまける人間になりたいと思っています。小さい頃から演劇とかをやっていたこともあってか、昔から人が笑ってくれたりするのが嬉しくて。いまも 大学で芝居を勉強しているんです。

赤ちゃんの頃からの幼馴染と ©文藝春秋

 だから、将来は芸能系にいけたらいいな……と思っています。通っている九州大谷短期大学の卒業公演が1月25日から4日間あるので、よければ観に来てほしいです!