色とりどりの袴や着物に身を包んだ新成人たち。誰よりも目立とうとする彼らがかける、成人式への情熱の源泉とは?!

 毎年ド派手な衣装の若者が多く詰めかけることで知られる「北九州市二十歳の記念式典」に参列する人々に話を聞いてみた。

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総額約100万円の衣装費

 衣装はトータルで100万円くらいかかったかな? 親が買ってくれたから正確にはわからんけど。今日は2時30分起きで、準備は朝4時くらいからしていました。ヤバいよねー。普段は逆に寝る時間、みたいな。

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 ちょっと前までは知り合いの紹介で週2くらいの頻度でスナックで働いていたんですけど、一応学生をしています。保育系の専門学校に通っていて。でも、鬼留年していて、今年で留年3年目です。友達は卒業していくのに、私はまた4月から1年生みたいな! まあ10年で卒業できたらいいなーって感じですかね。

 ネイルは、今年が辰年やけえ、辰を入れてみました。親がしてくれたんですよ。別にそういう仕事をしてるわけじゃなくて、趣味でやっているだけなんですけど、綺麗じゃないですか?

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 これから大人になっていきますけど、親みたいな大人になりたいなと思っています。なんだろう。無難に生きていきたいな、と。

同行していた友人たちと一緒に ©文藝春秋

 最近は元日から災害だったり事故が続いてますよね。地震あって、火事あって、飛行機のやつも。本当にヤバい。日本危ない。世界的にヤバい。理想としては本当みんな幸せになれたらなーと思っているんですけどね。