みはる 今思えばとんでもないこと言ったなと思うんですけど(笑)。万が一シャチホコが芸人を辞めるとなった時、隣にいる私だけが大好きなものまねの仕事を続けてたらつらいだろうな、と思ったんです。だったら2人ともすっぱり芸人から足を洗おう、と。
あと、ちょっとカッコつけたこと言うと、ずっと1人で生きて、自分の足で歩いてきた自信もあったんですよね。だから、この人と一緒になって失敗しても、きっと大丈夫じゃないかと思ったんです。
アッコさんをものまねすることになったきっかけ
――今ではご夫婦での出演も多いです。
みはる それこそ、シャチホコがまだ稼げなかった時に作っていたお弁当の節約レシピを面白がってもらえて、5年前、『有吉ゼミ』で取り上げてもらえました。自分たちにとっては日常の、本当になんでもないことに価値を見出してもらえたのは発見でしたね。ということで、結果オーライです(笑)。
――アッコさんのものまねは、バイトを辞めて臨んだ1年の研鑽時代にできたものですか。
みはる 一緒に『アッコにおまかせ!』を見てて、「そういえばアッコさんの喋りのものまねをする人っていないよね」という話になって。
で、ガンバレルーヤさんがゲストとして出演した時、散々喋った後のエンディングでアッコさんが、「で、君らは何されてる方なの?」と言ったんです。「いやいや、呼んでおいて」みたいなくだりまで含めて、これは面白いから発展させられるんじゃないかと、そこから彼のアッコさん研究がはじまった感じです。
シャチホコのものまねがオンエアされた時は2人で泣いた
――ブレイクの瞬間は、どんなタイミングでしたか。
みはる 気づいたら忙しくなっていた感じでしたが、オーディションで出演が決まった『ウチのガヤがすみません!』が、たぶんはじめてアッコさんの格好をして出演したテレビだったと思います。
ガヤが50人ぐらい出る中、全員に話を振ってもらえるわけでもないし、振られたとしても半分はオンエアされないような厳しい戦いの現場で。だから、オンエアでがっつりシャチホコのものまねが使われていた時は、2人で手を取り合って泣きましたね。
――アッコさん本人からも公認をもらっています。