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 岡聡実役の齋藤潤くんは真っ白な状態で挑戦してくれましたが、僕らもこれまでの経験値を恐れず捨てて、芝居の「かみ合わなさ」をひたすら追求しました。本作は、その体感した事のない気まずい空気感がひたすら漂い続けます。不安に思う方がいらっしゃるかもしれませんが、その不安こそが聡実くんを知る上での大切なスパイスになります。毎度新たなスパイスが織り込まれ最後の最後で効いてくる。本作にしかない調合を楽しんでいただけたら幸いです。

――作品の見どころについても教えてください。

 たおやかな、とても温かい青春映画です。当時、齋藤潤くんは役と同じ15歳で、撮影中に変声期が来て背も伸びて。そんな彼の魅力を描こうとみんなで想いを集結させた現場でした。ぜひ岡聡実と齋藤潤の成長を、この作品を通して見ていただけたら幸いです。きっと胸に響く作品になっていると思います。

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綾野剛(あやの・ごう)

1982年1月26日生まれ。岐阜県出身。2003年、ドラマ『仮面ライダー555ファイズ』で俳優デビュー。12年公開の映画『横道世之介』で、『第37回日本アカデミー賞』新人俳優賞を受賞。そのほか多数の作品に出演。音楽や写真などといったカルチャーにも造詣が深い。

衣装クレジット

コート 968,000円、シャツ 246,400円、パンツ 122,100円、シューズ参考商品/すべてヴェルサーチェ(ヴェルサーチェ ジャパン www.versace.jp) その他本人私物