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「南は沖縄から、北は北海道までに散らばっている。彼らは元々面識がない。実生活での知り合いではなく、主にインターネット上の小児性愛者のコミュニティを通じて知り合ったというのです」(同前)

 異常な「オフ会」を企て、場所を提案するなどした「主犯」とされるのが花麻容疑者である。犯行の様子を撮影し、その動画を他の容疑者に送信したとする児童ポルノ禁止法違反の容疑もある。

主犯・花麻重仁のネット上の顔

 卑劣漢たちはインターネットを介して知り合ったが、かつてオンラインゲームの世界で、花麻を名乗る人物と知り合ったという知人が証言する。

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あるSNSに残る花麻のアカウント

「ゲームの世界の中で同じ“ギルド”(グループ)に所属しました。彼はゲームの中では機転が利き、情報収集や攻略をそつなくこなした。ゲームをしながらよく酒を飲んでいる様子でした」

 酔いが回り気が大きくなった花麻は、問わず語りに自らの境遇を告白し始めたという。

北海道に住む「銃神」

「ある夜、“ギルド”のメンバーに対して、自分の珍しい実名と、当時は北海道に住んでいるという個人情報を明かしたのです。彼はネット上では『銃神』と名乗っていたのですが、それは下の名前を音読みにして当て字をしたものだとも語っていた」(同前)

 実名や年代、居住地など、この知人が知りえたプロフィールは、花麻のものと合致する。オンラインゲーム上で親しくなるにつれ、花麻と思しきネットの向こうの人物は、やがて自らの日常生活についても断片的に話すようになっていった。