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『朝がくるとむなしくなる』の制作を通して考えていた事ですが、学校でも会社でも、一歩社会に出ると“平気”でいる事を求められる場面があまりに多くて。「平気じゃないのに平気な顔をして生きていかなきゃいけない」のは、どうしようもなく辛い事だなと感じます。

 だからこそ、人は簡単に傷つくという事を忘れたくないし、たとえ地味でも、そういった生きづらさを抱えている人の心にそっと寄り添えるような、そんな映画を作っていきたいと思います。

©Ippo

『朝がくるとむなしくなる』

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STORY
会社を辞め、コンビニでアルバイトとして働く希。慣れない接客業に困惑し、親にも退社したことをいまだ伝えられていなかった。ある日、中学のクラスメイトだった加奈子がバイト先にやって来る。思わぬ再会にぎこちなく振る舞う希だったが、何度か顔をあわせるうちに少しずつ距離を縮めながら、希の日常は少しずつ動き出していく。石橋監督が当て書きした主人公・希を演じるのは唐田えりか。私生活でも唐田と親しいという芋生悠がかつてのクラスメイトを演じ、2人の息のあった静かな演技が見ものだ。

STAFF & CAST 
監督・脚本:石橋夕帆/出演 : 唐田えりか、芋生悠、石橋和磨、安倍乙、中山雄斗、石本径代、⽮柴俊博/2022年/日本/配給:イーチタイム/全国公開中