現役東大生タレントとして脚光を浴び、クイズ番組などで活躍してきた八田亜矢子さん(39)。幼い時から東大を目指し、名門・桜蔭中学校に入学するも自主退学。その後、筑波大学附属高等学校に進学し、東大合格を掴み取った努力家だ。

 結婚後は一時、京都に住まいを移し、学生だった夫を支えながら芸能活動を続け、現在は事務所に所属しながら3歳になるお子さんの子育て中心の生活を送っている。そんな八田さんに、家庭での勉強法から「東大女子」をめぐる世間の反応など、話を聞いた。(全2回の1回目/2回目に続く)

八田亜矢子さん ©杉山拓也/文藝春秋

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産後、クイズ番組に出演したらボタンを押すタイミングが鈍くなっていた

――2020年にお子さんを出産されました。今はどんな生活ですか?

八田亜矢子さん(以降、八田) 子どもを生んでからはほとんどお仕事をしていないので、子ども中心の生活です。検索ワードも子どもに関することばっかりですね。

――たとえばどんなことを検索してるんですか。

八田 小さい時は「離乳食 作り方」とかでしたけど、今は「3歳 すごろく」とか。あとは一緒に遊びに行けるイベントなんかを探していると、あっという間に時間が過ぎちゃいます。

――八田さんといえば、『東大王』(TBS系)をはじめとしたクイズ番組での活躍が印象に残っています。産後、クイズ番組に出演して違いはありましたか。

八田 今はまた違うと思うんですけど、産後数ヶ月って頭はぼーっとしているし、闘争心が失われているな、と感じました。ボタンを押すタイミングも鈍ってて、大人とのコミュニケーションもうまく取れない。言葉は悪いですけど、私、鈍くなったな、と思ってしまいました。

 

母に「勉強勉強」と言われていた幼少期

――クイズ番組の復帰に当たって準備もされましたか。

八田 搾乳しながらクイズ用のアプリを使って問題を解いたりしてました。あのアプリ、もう開くことはないかもなぁ(笑)。子どもを生む前は、自分の時間も大切にしたいと思っていましたが、生んじゃうとやっぱりかわいくて。自然と子ども中心になっていきました。

――今お子さんは3歳ということですが、八田さんはそれくらいの時期から勉強をしていたそうですね。

八田 母が本当に教育熱心で、幼稚園の頃から「勉強勉強」と言われていました。4つ上の姉がいることもあって、姉の教科書なんかを譲り受けて、先取りで勉強させられていたんです。