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『染め』のお振袖をお召しになる佳子さま

 笑顔の佳子さまによくお似合いの、華やかな振袖。皇室に着物を献上する「染の聚楽」代表の高橋泰三氏が解説する。

昨年12月29日、29歳のお誕生日に公表されたご近影(宮内庁提供)

「浅葱色の地に、裾からアイボリーでぼかし上げた、『染め』のお振袖ですね。今、ぼかしにはかなりの技量が必要です。柄は、流水に松や笹、桔梗、菊など四季の植物などがあしらわれています。帯の上辺を飾る『帯揚げ』は無地の総絞り。お嬢さまが正装するときにお召しになるものです」

 秋篠宮家関係者が補足する。

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裾からのぼかし上げが美しい振袖(宮内庁提供)

「生地は、撚らない絹糸を使用して織られた、滑らかさが特徴の『紋綸子(もんりんず)』で、一点ものです。かつて紀子さまが納采の儀で着用された振袖を製作した『京和工藝』で誂えられました」

 意匠を凝らした特別な振袖は、眞子さんの“幸せの象徴”でもあった。