1月29日に伝えられた人気漫画家・芦原妃名子(本名・松本律子)さん(50)の訃報。同業者やファンの間に、悲しみの声が広まっている。
1994年、「その話おことわりします」(小学館)でデビューした芦原さん。「砂時計」(小学館)は累計発行部数700万部を超える大ヒット作になった。今回ドラマ化された「セクシー田中さん」は2017年から「姉系プチコミック」(小学館)で連載が開始された作品だった。
2023年10月に日本テレビ系列で放送された「セクシー田中さん」のドラマ脚本をめぐるトラブルについては#1で詳報した通り。
芦原さんは1月26日から自身のXで一連の経緯を説明していたが、1月28日に〈攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい〉とポスト。翌日、栃木県日光市の川治ダムで変わり果てた姿で発見されたのだった。自宅から遺書が見つかっており、自殺と見られる。
芦原さんの死を受け、30日には映画大手・松竹の高橋敏弘社長が記者会見で「原作の素晴らしさを生かすことが大前提。今後もこのようなことがないように我々も気をつけることが原則だ」などと述べた。
そんな中、対応を批判されているのが、ドラマを制作した日テレだ。
30日には“コメント第2弾”を発表
日テレは芦原さん死去の一報が流れた当日、次のコメントを発表した。
〈原作代理人である小学館を通じて原作者である芦原さんのご意見をいただきながら脚本制作作業の話し合いを重ね、最終的に許諾をいただけた脚本を決定原稿とし、放送しております。本作品の制作にご尽力いただいた芦原さんには感謝しております〉
ところが、このコメントに「他人事」「被害者ムーブ?」などの批判が殺到。すると翌30日に“第2弾”となる次のコメントを出したのだった。