――河原とかに落ちているあの石、ですよね。
磯野 私、石も好きなんです。石ってすごいじゃない。地球そのもの、って感じがしないですか?
――さっきも、撮影場所にあった石像を触られていましたよね。
磯野 私、お気に入りの石も持ち歩いてるのよ(と言ってカバンから出す)。
――きれいな石ですね。
磯野 浜辺とか川とか行った時に、かわいい石を探してるの。で、番組中に自分のお気に入りの石を紹介したことがあるんだけど、まあ反応がなくて。石ってこんなに人気ないんだと思って。
女同士だからこそ、気楽でホッとする
――女性同士のおしゃべりの楽しさが詰まっている『はや朝』ですが、男性からのハガキも多いですよね。
磯野 ここのところ、男性からのハガキがすごく増えたのよ。理由はわからないんだけど。
――磯野さんは、女性同士の方が気楽ですか。
磯野 それはありますよね。女同士だからホッとするっていうか。
あと私自身、女の人が好き、っていうのはあるかな。もう男も女もない時代だけど、女の人が頑張ってると嬉しいの。
今年はスタジオを飛び出し、3人でいろんなことができたら
――『セックス・アンド・ザ・シティ』のような、女友だちの尊さを感じます。
磯野 ちょっと前に東京で夜中に地震があった時、区によっては停電したりしてたんだけど、直美ちゃんと由美ちゃん、2人ほとんど同時ぐらいに連絡をくれて。あれは嬉しかったです。
――1人であって1人じゃない、みたいな。
磯野 その時はそんな気持ちになりましたね。そういう女友だちが、1人でも2人でもいると心強いですよね。
――3人がケンカとか、気まずくなることはありましたか。
磯野 気まずいこともあったと思いますよ。だって、30年もやってるんだもん。だけどそんなの、次に会った時はもう忘れてるから。そういうのは引きずらないのよ。
――改めて、『はや朝』への抱負をお聞かせください。
磯野 スタジオを飛び出して、3人でいろんなことができたらいいですね。それこそバードウォッチングとか。あ、あと今年こそは石を盛り上げて、石の年にしたいね(笑)。
写真=鈴木七絵/文藝春秋