『おそく起きた朝は…』『おそく起きた昼は…』と、タイトルと放送枠を変えながら30周年を迎える人気番組『はやく起きた朝は…』。出演者の磯野貴理子さん、松居直美さん、森尾由美さんは、結婚・出産・離婚など、それぞれの人生の節目を番組で共有してきた。
そんな飾らないおしゃべりで今や親子3代のファンを生んでいる『はや朝』30周年を記念し、磯野貴理子さんに番組秘話をお聞きした。(全2回の1回目/続きを読む)
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初めて会った時から今みたいに3人で話していた
――『はやく起きた朝は…』放送開始30年、おめでとうございます。早速ですが、最初に番組の話があった時、どう思われましたか。
磯野貴理子さん(以下、磯野) 素直に嬉しかったです。まだ全員20代だったんですよ。
――松居直美さん、森尾由美さんとは番組がはじまる前から親交があったのでしょうか。
磯野 直美ちゃんはたまにバラエティ番組で会うくらいで、由美ちゃんはこの番組が初対面でしたね。
――はじめて3人で顔合わせした時から今のように仲良くなれたのでしょうか。
磯野 今でも忘れない、フジテレビのリハーサル室で番組のシミュレーションみたいなことをした時が最初だったんです。その時から今みたいに普通に3人でしゃべれたんですよね。
――すぐに息が合ったんですね。
磯野 女性ってそういうところあるじゃない? 初めて同士でもわりと喋れちゃうの。メイク室が一緒だったから3人でいろいろ喋ってたら、スタッフが「まぁまぁ、そんなに話さないで」って止めにくるくらいだったの。
――「本番にいい話はとっておいて」という感じで。
磯野 そうそう。「もったいないから」って言われて。なんか喋ってたら話が止まらなくなっちゃうのよね。
「この番組は音楽番組だぞ」番組開始後に知って驚き
――磯野さんがセンターで話を展開していくことに緊張はありましたか。
磯野 特にありませんでした。初期は今みたいな形じゃなくて、それぞれの思い出の曲をかけて、その曲にまつわるエピソードを披露する番組で、今と全く違ったんです。
だいぶ経った後にプロデューサーから、「この番組は音楽番組だぞ」って言われて、3人で「えっ、そうだったの!?」って驚いたことがあって。
――最初は今とは違うスタイルで番組がはじまっていたんですね。磯野さんはどんな曲をセレクトされていたんですか。
磯野 よく覚えてるのはトシちゃん(田原俊彦さん)の『ハッとして!Good』かな。もちろん他にもいっぱいかけたと思うんだけど。