「なんでそんなふうにできるの?」と聞いてみる
どんなときでも全力で遊び、楽しみ、悔しがる。
周りの目を気にせず、自分の好奇心に従って行動する。
このような子どもの姿を見て大人が心を動かされることってありますよね。それはきっと、子どもの頃はできていたことが、大人になった今となってはできなくなっていることに気づかされるからなんだと思います。
子どもの姿から学ぶことは大切なのですが、それだけで終わるのはもったいない! もし、あなたが子どもの姿を見て学んだのであれば、その子から直接指導を受けることを強くおすすめします。
方法はシンプルで、子どものそばへ行き、「◯◯なところが勉強になったんだけど、意識していることや、コツとかってあるの?」「なんでそんなふうにできるの?」と、子どもに直接指導をしてもらいたいと真剣にお願いするのです。こうした姿勢は大人だけではなく、子どもにも大きなメリットがあります。それは、「その子が自分のすばらしい部分に気づける」という点です。
大人の「教えて!」が子どもの自信を育てる
子どもから見た大人は、自分よりも経験豊富な「たぶん自分よりもすごい人」に見えています。その「すごい人」から、急に「あなたのやっていることを教えてください」と言われたら、「自分のしてることってなんかすごいのかも」と、その子が気づいていないすばらしい部分を、その子自身が感じられます。
さらに、「大人に認められた」といううれしい事実も残ります。こういった、少し恥ずかしくもうれしい気持ちが、その子にとって大切な要素になります。
ぜひ、子どもの素敵な姿に心を動かされたら、真剣に「教えて!」とお願いしてみましょう。大人のそんな姿勢が、子どもの自信を育む手助けになるのです。
「よくわからないけど」は子どもの心を閉ざす枕詞
子どもが発する話題は、大人にとってなじみがなく、理解しづらい場合が多いものです。それで私たち大人はつい「よくわからないけど、そうなんだ」と相槌を打ってしまうことがあります。実はこの言葉、子どもには否定的に捉えられてしまう可能性があり、注意が必要です。