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「慶子がいじめられるのは…」いじめに遭ったときに母から言われた言葉

――小島さんは日本の幼稚園や海外の日本人学校に通っている時、いじめに遭ったそうですね。そのときのお母さんの反応も、容姿に関することだったとか。

小島 「慶子がいじめられるのは、可愛いからよ」と言っていました。みんな嫉妬しているのだ、と。母はかつての自分の経験を娘に重ねたのかもしれませんが、自分の顔が嫌いだった私は、納得できませんでした。

――お父さんもまた、容姿に厳しい人だったのでしょうか。

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小島 厳しくはないですが、無神経な発言が多くて(笑)。小学6年生の時に、レストランで父と向かい合って座っていたら私の腕をしげしげと見て「慶子は腕に随分いっぱい毛が生えてるんだなあ」って。

 

 父は体毛が薄い体質だから、単にめずらしくて言ってしまったのかもしれませんけれど、当時の私は、すでに自分の産毛の多さを気にしていたため、ものすごく傷付いてしまって。そこから手足の毛を剃るようになりました。

――お父さんと小島さんの関係性はどのような感じですか。

小島 思春期に入ってからは、父との間にはいつも緊張感があるというか、お互い気恥ずかしくてどう接していいかわからないような感じですね。

 今思えばすごく私を可愛がってくれていたと思うんですけれど、父も過酷な家庭環境で、貧しさの中で育った人なんですね。だから、娘にどう接していいかがわからなかったんじゃないかなと。

「慶子は顔が大きい」姉から言われたことがトラウマに

――お姉さんとの関係性はどうでしたか。

小島 姉は私の憧れの大人でした。バブル期のOLは華やかで、かっこよかった。一緒に大人のファッション誌を読むのが楽しかったです。姉もチェックが細かくて「慶子は腿(もも)のところの骨がY字じゃなくて平行だったらモデルになれたのにね」とか(笑)。言われたら気になって、Y字を直そうと毎晩タオルで両腿を縛って寝ていました。

 

 高校生の終わりぐらいから、姉から繰り返し「慶子は顔が大きい」と言われるようになって。キョンキョンみたいに顎が尖っている小顔の姉と違って、私は母ゆずりの下顎のしっかりした面長でしたから、そう言われるととても悲しかったです。これは30代ぐらいまで、割と深刻なトラウマになりましたね。