キョウコさんが語った“海外出稼ぎの魅力”とは?
出稼ぎ中、接客で怖い目に遭った経験は今のところない。親の教育方針で小学校の頃から英会話教室に通い、大学は英文科だったというキョウコさんは、もともと英語も話せるため、海外で会話に困ることもそこまでない。ただ、どこの国に行っても客は中国人が多いことから、今は中国語も話せるように勉強しているという。
出稼ぎ中は、「お金以外で潤うことはあまりない」としながらも、海外の生活を楽しむ余裕もある。観光も楽しむが、特にカジノに行って遊ぶのが好きだという。現地で知り合った子と友達になることもあれば、その友達と一緒に他の国に出稼ぎに行くこともある。
「日本でできない経験ができるというのも、海外出稼ぎの魅力だと思います」
日本人女性の出稼ぎが増えている背景
いろいろな国を転々とするなかで、最近、日本人女性の出稼ぎがぐっと増えたと感じている。例えば1年前にキョウコさんが働いたオーストラリアの店では、当時は日本人が4~5人だったのが、最近は13人など倍以上に増えているらしい。
「“海外出稼ぎが儲かる”というツイートが、エージェントやスカウトからたくさん出回っているから、それを見て出稼ぎに行く女の子が増えてるんだと思います。エージェントは今、大して可愛くない子でも、どんどん(海外に)飛ばしてますよ。そのうち日本人の女の子が溢れかえって稼げなくなるのが目に見えていて、本当に迷惑だし困る。すでに“日本人ブランド”が崩れてきているし、いろんな意味で質が落ちてきていると思います」
キョウコさんが“日本人ブランド”と表現する背景には、こんな光景がある。海外の店で、店の女性たちが客の前にずらっと並んで品定めされる、“ショータイム”と呼ばれる時間。女性たちとひと時を共にする金額は、容姿にも左右されるものの、女性の国籍によって大きく異なってくることを目の当たりにした。