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「バーナー状にした炎を体に近づけ…」暴力力士の横暴を許した白鵬に“師匠失格”の烙印「睾丸平手打ち、紗代子夫人に不快メールも」《北青鵬引退騒動》

「バーナー状にした炎を体に近づけ…」暴力力士の横暴を許した白鵬に“師匠失格”の烙印「睾丸平手打ち、紗代子夫人に不快メールも」《北青鵬引退騒動》

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白鵬シンパによる “口止め工作”も

 一方で、当然ながら、宮城野親方も師匠としての資質を厳しく問われた。発表内容をみると、宮城野親方は、北青鵬の暴力行為を把握しながら、解決に向けた対応を取らず、相撲協会への報告も怠っていたことが分かる。そのうえ、発表の中では、白鵬シンパによる “口止め工作”についても言及されていた。

〈花籠コンプライアンス担当理事が、令和6年1月22日から同月25日までの間、所属力士らに対する調査を実施するに先立ち、部屋内で内部ヒアリングを行うに際し、部外者の番組制作会社社員を関与させたことで、同人による所属力士らへの口止め工作等につながり、事実認定をゆがめる危険を生じさせて、相撲協会による調査を妨害〉

元横綱・白鵬こと宮城野親方 Ⓒ文藝春秋

 前出の相撲担当記者が明かす。

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「この番組制作会社社員は元TBSの相撲担当だった男性。宮城野親方とは現役時代からベッタリで、白鵬の密着番組などをいくつも手掛けてきた人物でした」

 結果、宮城野親方に下された処分は、協会内最下位の平年寄への降格と減俸だけでは済まなかった。

「師匠としての素養、自覚が大きく欠如しているとして、次の三月場所では、所属の伊勢ケ濱一門から宮城野部屋に“師匠代行”を派遣。4月以降、宮城野部屋は伊勢ケ濱一門の預かりとなり、一門として部屋の力士たちの指導、教育を行っていくことを協会執行部と協議するようです。期限は未定。事前には宮城野部屋の“取り潰し”も案として挙がっていたそうで、一門預かりで部屋が残っただけ、まだマシともいえます」(同前)