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「北青鵬の休場後、相撲協会のコンプライアンス委員会が調査に動き出し、宮城野親方をはじめ、部屋の者を一人一人呼び出してヒアリングをしていたんです。休場の2日後、北青鵬の暴力に関する情報が相撲協会の公式Xに寄せられたのが調査のきっかけ、とされていますが、北青鵬については、前々から弟弟子に対する暴力行為のほか、他の力士の財布からお金をくすねる“てらきり”の噂も絶えず、親方が抱えている“時限爆弾”のような存在でした」(同前)
バーナー状にした炎を近づけ…
日本相撲協会が発表した調査結果には、常態化した北青鵬の卑劣な暴力行為の数々が列記されていた。一連の行為が認定されたのは2022年の夏以降で、主な被害者は部屋の弟子だったA、B。
〈A所有の財布に瞬間接着剤を塗布し、損壊したほか、Bに対し、右手手指に瞬間接着剤を塗布する暴行〉
〈A及びBに対して、顔面、背中及び睾丸への平手打ち等の暴行〉
〈ほうきの柄またはまわしで作った丸太様の棒で臀部を打つ暴行、殺虫剤スプレーに点火してバーナー状にした炎をAやBの体へ近づける暴行〉
角界全体が暴力根絶を目指す中、北青鵬が弟弟子らに行ってきた暴力は、部屋の仕事の不始末に対する制裁の名目で繰り返され、彼らが痛がる反応を見て面白がってさえいたという。話し合いの場でAの両親が注意をしても、どこ吹く風。北青鵬は、今年一月場所でもロールスロイスで国技館入りするなど、反省の欠片もなかった。