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“財界トップ”サントリー新浪剛史社長 株価4万円突破に「実体経済との乖離があまりに大きいので心配しています」

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 3月4日午前に史上初めて4万円を突破した日経平均株価。その直後、経済同友会代表幹事で、サントリーホールディングス社長の新浪剛史氏(65)が「週刊文春」の取材に応じ、「実体経済との乖離が心配」などと語った。

2023年4月に経済同友会代表幹事に就任

 新浪氏は1981年三菱商事入社。1991年、米ハーバード大学経営大学院でMBA(経営学修士)を取得。2002年にローソン社長CEO(最高経営責任者)に就任した。2014年10月に創業家出身者以外で初となるサントリーホールディングス社長に就任。2023年4月から経済同友会代表幹事も務めている。

サントリーHDの新浪社長 ©文藝春秋

 果たして、“財界トップ”の新浪氏は、株式市場の沸騰をどう見ているのか。株価が4万円を突破した直後の3月4日午後、話を聞いた。

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「いずれ株は売られてしまいますから」

――株価が4万円を超えた。

「日本が大きく変わっているのは事実。その変わり目で“期待”がここまで膨らんだのは凄いことです。AIや半導体への期待が高まるなか、余ったマネーの行き先も中国から日本へ変化してきました。海外のマネーは、リターンを求めて日本に来ている。期待値が高まっているわけですが、同時に、実体経済との乖離があまりに大きいので心配しています。本来なら、トリクルダウンと言うように、株や不動産の上昇が実体経済に恩恵を与えないといけない。そうしないと、いずれ株は売られてしまいますから。ただ、賃金や物価などの指標で見ても、実体経済は株価ほど過熱していません」

株価は4万円を突破 ©時事通信社

――バブル時代とは違う?

「『うわー、株価が上がって良かった!』というより、多くの人は『実体経済を良くしないと長続きはしないぞ』とシビアに思っているのではないでしょうか。バブルの時とは違って、今は浮かれていませんよね」

 そして、株価の行方や政府がやるべきこと、日本が目指すべき道について語り続けたのだった。

 3月6日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および3月7日(木)発売の「週刊文春」では、新浪社長を筆頭に日本を代表する有名社長4人への緊急取材をはじめ、「“伝説の編集長”が解説『四季報で分かる大化け株』」、「“長期投資の神様”が教える『新NISAに手を出すな』」、「創業者はラーメン大好き 最強エヌビディアの謎を追う!」など、11ページにわたって株価4万円を突破した日本経済の大特集を掲載している。

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