父の教えは「逃げるな、負けるな、屈するな、諦めるな」
――ご両親の教育やしつけで言われてきたことはありますか?
天翔 一番言われたのが「逃げるな、負けるな、屈するな、諦めるな」ですね。
私が小学生のときにリレーの選手に選ばれたときや期末テスト、なにか勝負事があるときも父の言葉がすごく支えになっています。父は何度も言って教えてくれました。
実際お仕事をはじめてオーディションを受けるようになると、頭が真っ白になりそうになったときも、無意識に父の言葉を体が思い出して勇気をくれるんです。お仕事をはじめてからより父の言葉の大きさを実感する機会は多いです。それと「人間力を高める」ということも、よく言われました。それは生涯の目標です。
――天翔さんは2021年にデビューされましたが、子どもの頃から芸能界に憧れがあったのでしょうか?
天翔 私が小学生の頃から学芸会で詩を朗読したり、歌ったり、お芝居をさせてもらうことがあって、その都度ありがたいことに学校の先生や周りの友達に褒めてもらうことが多かったんです。あと声が綺麗だと言ってもらえることもあったし、自分でも歌や音楽、お芝居に興味がありました。私が無理をしなくても得意なこと、好きだと思えることが歌やお芝居で、将来は芸能界に進みたいと思っていました。実際お仕事が始まった後も、努力する事はもちろんですが、楽しいですし、自分に向いているような気がしています。いつかディズニー映画の主題歌を歌えるくらいになる、というのも私の目標の一つです。
2世俳優として…父の子として生まれたことが私の運命
――芸能界では「2世」という言葉にポジティブ、ネガティブなどいろいろな捉え方をする人がいるかもしれませんが、ご自身の立場はどう思いますか?
天翔 2世…確かにマイナスに捉える方もいらっしゃるかもしれませんが、私は父の子として生まれたことが感謝だなと思います。生まれてくる場所は選べないけれど、藤岡家の長女として生まれたことも私の宿命というか運命だと思うし、この家に生まれたからこそ私にしかできないことを活かしていきたいです。
――今までのお話やご家族のYouTubeの反応しかり、「どうしたらこんなに清く正しい子どもになるんだろう」「家族仲がいい!」といったコメントもたくさんありますが、ご自身ではどう思いますか?
天翔 清く正しい、ですか。私たちにとっては普通にやっていたことが、そのように言っていただけて、とても嬉しいなと思います。
父は自分で気づいたことは自分で動けるし、料理もできるので、父がやる前に家事を終わらせよう! みたいな空気はきょうだいであります。父は、家族内での気遣いもあって、純粋に尊敬しているので、そうした日々の積み重ねが気持ちに表れて皆さんにそう映っているのでしょうか。