父への不満は…「あります!」
――では、無いかもしれませんがお父さまに直してほしいところはありますか?
天翔 あります! 外出するときに全く変装してくれないんですよ。帽子とマスクをしていた時期もありましたが、今は「どうせバレるんだから堂々としていた方がいい」と言って、仕事帰りに、衣装のまま飲食店に入ったり。旅行に行くときもサバイバルジャケットを着て、テレビで見る藤岡弘、がそのまんま歩いている状態なんです。話しかけられたり、写真を撮られたりで、父の周りが常に騒がしいし、落ち着かないですね。そもそも喋っているだけで声でバレちゃうから、もう休日じゃなくなるんですよ。もちろん父に人気があるのは嬉しいし、どうせバレるから仕方ないという気持ちもわかるけれど、休日は休日らしく過ごして欲しいなとは思いますね。もう少し何とか出来たら父も落ち着けるんじゃないのかなって。
――それは天翔さんが藤岡弘、さんの娘だと公表されてからのことですか?
天翔 公表する前はそこまでオープンじゃなかったと思いますが(笑)。それでもやっぱり父を尊敬しているし、家族で楽しく過ごせているからいいのかなと思っています。
「お芝居しているときの方が素の自分でいられる」不思議な感覚
――今年でデビュー4年目、ご活躍がますます楽しみです。
天翔 ありがとうございます。なにより私はこのお仕事が好きで向いてるな、天職なのかなと感じています。歌う時、役を演じる時は、その役とかその作品を通して観客の方にどんなメッセージを届けられるのかを自分の中で見つけながらチャレンジしています。それがお客さまにストレートに届いて「感動しました」とか、「明日を生きる力になりました」とメッセージを頂くと本当に嬉しくて、もっと良いものをお届けしたい、と原動力になります。
不思議な感覚なのですが、私生活でいるよりも、テレビとかお芝居しているときの方が素の自分でいられるというか。上手く説明できないんですけれど…、これからも、舞台の他にも朝ドラや映画などいろいろな映像作品にも挑戦していきたい気持ちでいっぱいですし、唯一無二の存在感を持った女優を目指して、精進していきたいと思います。
撮影 山元茂樹/文藝春秋
スタイリング 柴山陽平
ヘアメイク 米尾太一
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