大河ドラマ『どうする家康』で一躍注目を集めた女優の天翔愛(22)。俳優・藤岡弘、の長女として生まれ同じ道を歩み始めた彼女は、“2世”としても脚光を浴びることをどのように捉えているのだろうか。(全2回の後編/前編を読む)
経験を積み重ねた人だからこそ分かることがある
――天翔さんが高校3年生のときに藤岡弘、さんの長女と公表されました。50歳を過ぎて授かったお子さん、ということでも話題を集めたと思います。
天翔 世間的に見たら、結婚とか子どもが生まれるタイミングがちょっと遅かったのかなって思われるかもしれませんが、私はむしろ父が歳を重ねてから生まれたことがプラスだと思っているんです。
父は世界100カ国近くを巡った経験もあって幅広い視野で物事を考えられるし、俳優として積み重ねてきたものもたくさんあります。ボランティア活動もたくさんしているし知識も豊富で、どんなことが起きても受け止められるだけの器があるんです。百科事典みたいに何でも知っているので、尊敬しています。経験を積み重ねた人だからこそ分かることから、私たちも学べることがたくさんあると思うので、私はむしろいいタイミングで生まれてきたのかなって思います。
4兄弟で一番年上の長女として
――愛さんは4兄弟の中で一番年上ですが、長女としてご両親から求められることも多かったですか?
天翔 それは常にありました。日々の生活の中で親に頼られることが多かったですね。家事の分担を決めるときも「愛ちゃんが仕切って」と小さいころから言われてきましたし。私はきょうだいが大好きなので、この子たちをいい方向に導いてあげたいという思いでずっとやってきたので、何か教えてあげたりするのも楽しいし、家事も進んでやったり、自分がいい見本になればいいなって思っていつも動いていますね。基本的に私たち仲がいいし、私もきょうだいが可愛くて仕方ない。好きで“長女役”をやっている感じです(笑)。
下の子がなにか失敗したときも「なんで下の子を見てやらないの? もっと手伝ってあげるべきだよ」と言われて私の責任になったときは、「え?」って思うようなこともありました。でもそうした環境で育ったからこそ、周りの人にも目を配れるようになったような気はします。