――それは歌手活動とはまったく異なるものですが、相川さんにとって必要な世界なのでしょうか。
相川 50歳を迎えようとしている中、歌手としての自分は確立できていると思うんですけど、新たに自分の存在意義を感じられるフィールドを対馬・種子島・岡山の赤米神事によって与えてもらった、そんな気持ちでいます。
お祭りという角度でしか私は貢献できないですが、お祭りは私にとっては芸能ですし、音楽との親和性もあるので、自分の今までの活動も活かすことができると思っています。そうして、関わる地域の人たちの文化が途絶えずに、さらに豊かになっていく活動のお手伝いができれば、本当にうれしいですね。
――ライフワークになりそうですね。
相川 本当にそうですね。音楽とは別の世界を作り、そこで生きていけるのが、私にとってすごく大事な時間です。そこから音楽に戻ると、これまでとはまた違うものを生み出せると思うんです。
これから50代、60代になっていく中、音楽だけではなく、自分が没頭できる新しい世界を持てたことが、素直に嬉しいですし、贅沢なことだなと思っています。
「修士論文に取り掛かりながらになるので…」デビュー30周年ツアーの構想とは
――昨年はカバーアルバム「ROCK MONSTER」をリリースし、その中で布袋寅泰の「POISON」などをカバーしていますよね。2025年の30周年に向けて、音楽活動で何か考えていることはありますか。
相川 25周年のライブの時は、コール&レスポンスのための曲が多かったのに、コロナで声を出せない状態だったんです。お客さんはかなりストレスが溜まったと思いますし、私も皆さんの声が聞けずとても残念でした。
でも、来年の30周年では思いきり声を出せますし、シンガーソングライターの織田哲郎さんと一緒に全国をまわりたいと思っています。25周年の時の悔しさを30周年の「ROCK KINGDOM」というツアーでリベンジしようと思います。ただ、修士論文に取り掛かりながらのツアーになるので、はたしてどうなることやらと、ひそかに思っています(笑)。
撮影=志水隆/文藝春秋
スタイリスト=RYO
INFORMATION
【ライブ情報】
「NANASE’S DAY 2024」
2024年7月7日(日)NANASE’S DAY 2024 O-EAST
「相川七瀬 -Live Emotion 2024-」
2024年8月3日(土)Zepp Fukuoka
2024年8月10日(土)Zepp Nagoya
2024年8月11日(日)Zepp Namba
2024年8月17日(土)SENDAI PIT
2024年8月24日(土)Zepp Sapporo
2024年8月31日(土)Zepp DiverCity TOKYO
【配信曲情報】
2024年度『tvkプロ野球中継 横浜DeNAベイスターズ熱烈LIVE』
テーマソングに相川七瀬の「Blue Star」が決定しました!!
・「Blue Star」
作詞:相川七瀬 作曲:コンプ
3月15日〜配信となります!
https://nanase.lnk.to/bluestar