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 12月2日20時すぎ。日もとっぷり暮れ、行き交う人もなく静まり返った都内の住宅街を歩く2つの影があった。

車で移動し、愛犬2匹を連れて友人宅を訪れた2人 ©細尾直人/文藝春秋

「熟年カップルくらい落ち着いて」いたふたり

 白いダウンジャケットにジーパン姿の村上の手にはリード。自身のSNSに頻繁に写真や動画をアップする愛犬を散歩させていた。そのすぐ後ろにぴたりと続くのは長身の男性。彼の握るリードの先にもまた、村上の愛犬が先を急ぐように走っている。

 辺りを10分ほど散歩した2人はとあるマンションに入っていく。男女が再び姿を見せたのは、日付も変わった午前1時。

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深夜1時過ぎ、友人宅を出る村上とA氏。村上の運転で自宅マンションへと帰っていった ©上田康太郎/文藝春秋

 犬を抱きかかえた男性は、村上の歩調に合わせ隣を歩きはじめる。見つめ合い、なにか言葉を交わし、そのたびに笑い合う。駐車場に差しかかった2人は停めてあった車に乗り込むと、そのまま村上の暮らす自宅マンションへと車を滑らせていった。

 当時から2人は村上のマンションで半同棲状態で「彼女が忙しいときは、彼氏の方がひとりで愛犬の散歩をすることもあるようで、熟年カップルくらい落ち着いてます」(村上の知人)といった証言が飛び出していた。