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『タンポポ』でラーメンに開眼し、『東京物語』で日本人を知る…“バズる”ジョージア大使の「ためになった日本映画」〈Xフォロワー33万人超〉

2024/04/06

source : 週刊文春CINEMA オンライン オリジナル

genre : エンタメ, 映画, 国際

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──先日、第96回米アカデミー賞の長編アニメ映画賞を受賞した『君たちはどう生きるか』や、昨年日本国内で記録的ロングヒットとなった『THE FIRST SLAM DUNK』もジョージアで人気ですか?

レジャバ大使 その2本は、まだジョージアでは公開されていないと思います。通常は日本で公開されて1~2年後にジョージアで公開されることが多いので。

 ただ、『THE FIRST SLAM DUNK』は、私は個人的には好きな作品ですが、ジョージアでは、映画化以前に、原作のマンガ版ですら知っている人はほとんどいないかもしれません…。

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 ジブリ作品は、ジョージアでも安定の人気です。『千と千尋の神隠し』はとくによく観られています。ジョージアではジブリは綴り通り「GHIBLI(ギブリ)」と発音されていますよ。

広島の図書館で憧れた“『ラピュタ』の骨付き肉”

──大使もジブリ作品をご覧になりますか?

レジャバ大使 もちろん観ます。子どもの頃、毎週ジブリ映画を観ていた時期もあります。

 私は父の仕事の都合で4歳の時に来日し、8歳まで広島県に住んでいました。当時毎週末、広島の市内で仕事がある父についていき、図書館の視聴覚コーナーでジブリ映画を観ながら父を待っている時間がすごく楽しみだったのを覚えています。

『天空の城ラピュタ』でドーラが骨付き肉にかぶりつくシーンに憧れて、飽きずに毎週同じ映画を観ていました。

幼い日の大使が憧れた『天空の城ラピュタ』のシーン © 1986 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli

 8歳で一度日本を離れますが、小学校5年生のときに再来日。その頃に公開となった映画『千と千尋の神隠し』は、弟と友達と一緒に、友達のお母さんに映画館に連れて行ってもらって観た記憶があります。

『タンポポ』をきっかけにラーメンレビューを投稿

──ジブリ作品には印象深い食事のシーンがたくさん登場しますよね。ほかに印象に残っている日本映画はありますか?

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