酔狂者だらけの改造車オーナーのなかでも、「イベント展示」に懸ける者たちの情熱は尋常ではない。普段の利便性を犠牲にしてまで、一瞬のインパクトを追求するオーナーたちの実態に迫る!
今回は、30系アルファードをカスタムする建築業経営の「@alphard_crown」さんをご紹介。
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カスタムで犠牲になる利便性、それでも家族関係は良好
このアルファードはもともと、妻の妊娠をきっかけに買ったものなんですよ。それまでは200系のクラウンに乗っていたんですけど、やっぱり子育てにはミニバンだよねって。
そもそも妻がメインで使う車として買ったので、いやホント、こんな風にするはずじゃなかったんです。
今じゃオーディオ組むのに3列目を潰して、ベビーカーすら積めなくなってますからね。それで結局、アルファードは俺が使って、妻がクラウンの方に乗るようになっちゃって。
それじゃやっぱり不便なので、最近また足用のN-BOXを買いました。ただね、これがもうメチャクチャ便利。狭くなったアルファードよりよっぽど広いし、小回りも利くし。子育てに関してはN-BOX様々ですね。
クラウンも少しは弄ってたけど、ここまでやったのはアルファードが初めてですね。最初は軽く弄るだけだったんだけど、軽い気持ちでイベントに出してみたら、やっぱり賞を目指したくなっちゃって。
それで、どうせやるなら自分のアルファードを唯一無二の車にしようと。内外装の仕様を何度も変えたりしてるうちに、いつのまにか1200万円くらい飛んじゃってましたね。
もう、オーディオ組むのだけで600万円とかですよ。ちょうど新型の40が出るタイミングだったから、買い替えも考えたけど、やっぱりこの30でもうちょっと戦いたいなって。作業用に自宅ガレージも建てちゃったし、もう後に引けなくなっちゃったよね。
せっかくの広い車が不便になっちゃったけど、妻は何も言ってこないですね。ちゃんと生活ができていれば、好きにしていいよと言ってくれてます。
息子は今2歳になって、すっかりこのアルファードがお気に入りですね。音楽をかけるとノリノリで踊り出しますもん。いつもはエアサスで車高を上げてるんで、この車でお出かけすることも結構ありますね。
もともと俺はブラジル系のハーフで、10歳の頃に日本に来たんですよね。それからもう22年、ずっとこっちにいるから、自分としてはここがホームという感覚かな。息子も元気に育ってるし、これからも仕事を頑張って、趣味も楽しみながら、家族を大切にしていきたいですね。