大谷翔平に関する「3つのニュース」をどう報じるか? 昨年オフから現在までの期間、報道について考えることが相次いだ。3つのニュースとは、

(1)通訳・水原一平氏の解雇、水原氏の「ギャンブル依存症」告白
(2)大谷の結婚発表
(3)ドジャースとの巨額契約

 である。まず(1)からいこう。

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『大谷ドジャース伝説 幕開け』(サンスポ3月21日)

 からの翌日は、

『大谷通訳 水原一平氏 違法賭博関与か 解雇』(サンスポ3月22日)

 だった。一夜にしてニュースが激変。現在も情報は混沌としているが「焦点は大谷が違法性を問われる可能性があるのかどうか、という点だ」(サンスポ3月24日)。

 水原氏は当初スポーツ専門局ESPNの取材に対して、大谷が多額の借金を肩代わりし、大谷の口座から違法賭博の胴元に送金したことを認めた。ただ翌21日に水原氏はそれらの発言を撤回した。なので大谷が「事態をどこまで把握していたかが究明の鍵となりそうだ」(サンスポ3月24日)。

©EPA=時事

依存症から救い出すには

 今回の件は、これまで明るい話題、ともすれば希望の象徴として報じられていた人たちが暗転の側へという衝撃がある。まさに『人生は山あり谷あり、大谷あり』(スポーツ報知3月25日「仙ペン」)。

 だからこそセンセーショナルに報じるのだろうが、気になるのは「ギャンブル依存症」について新聞で丁寧な解説があまりないことだ。

 調べてみると昨年末にこういう記事があった。