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(3)ドジャースとの巨額契約

 そして大谷翔平のニュースから考える3つ目は「ドジャースとの巨額契約」だ。大谷のニュースは日本のメディアの論調や私たちのプロスポーツの見方をあらためて変えたと痛感した。

 どんな点か? 昨年12月13日の各紙の見出しを紹介しよう。

『大谷 986億円後払い!!スーパー男気契約だった』(サンスポ)
『大谷 世界が驚く男気契約 97%後払い』(日刊スポーツ)

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 契約金の多くを後払いにすることにより、チーム年俸総額が一定額を超えると課されるぜいたく税まで余裕ができ、ドジャースはさらなる補強を進められるという。

 各紙は好意的に「ぜいたく税を免れ、大谷もドジャースもメリット」と解説していたが、要は資金力のあるチームがさらに資金をつぎ込めるテクニックを駆使したとも言える。しかし「とにかく勝ちたい」「チーム強化に」という大谷の夢を皆が理解したのである。となるとこれまで日本では選手獲得にカネをかけると「金権野球」「金満球団」という批判があったが今後は無くなるかもしれない。大きな転換点になると思ったニュースだった。

 いかがだろうか。大谷翔平は野球だけでなくモノの見方まで次々に提示し、考えさせてくれるのである。