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さらに言えばネットカジノなどのギャンブルにはまる若者が増えているという記事はここ数年あった。山口県阿武町からコロナ対策の臨時特別給付金計4630万円を誤って振り込まれた男性が、全額をネットカジノで使ったと主張していた件もあった。「ギャンブルにはまる」ことに金額や立場は関係ないのかもしれない。人ごとではないという視点の記事はもっと必要ではないか。
(2)大谷の結婚発表、ギョッとしたメディアの感覚
続いて大谷翔平のニュースから考える2つ目は「大谷の結婚発表」について。
パートナーの素性を知りたいのは人情だ。一方でそっとしておいておこうというムードもSNSにはあった。結婚するかしないかなんて本人の自由だからだ。
そんな空気を感じつつ、でも騒ぎたいのが日本のメディアの葛藤だったのだろう。あるニュース番組を見ていたらトップで大谷のパートナーの写真を大々的に扱って実名も報じていたのだが、それは「CNNの報道によると」という手法だった。派手にはしゃぎつつも「私たちではなくCNNが言っているのです」と予防線を張っているように見えた。姑息である。実名を報道するなら堂々と自社の責任で報じたらどうか。意思を持って報じる、または報じない。どちらかではないか?
ちなみに、メディアにはまだこんな感覚があるのかとギョッとするものもあった。日刊ゲンダイ(3月18日)や女性セブン(3月21日号)が見出しにした『最強遺伝子』や『最強遺伝子「完璧婚」』だ。大谷の結婚をサラブレッドの配合か何かと一緒にしていないか。今もこの感覚って大丈夫か。