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会見場に同席したチームメイトたちの存在を強調?
その後も大谷選手は「チームも、代理の人たちも」と関係者それぞれの存在を強調する仕草を見せている。
会見の場には通訳のウィル・アイアトン氏だけではなく、スタン・カステン球団社長やデイブ・ロバーツ監督らに加え、ジョー・ケリー投手やエンリケ・ヘルナンデス内野手らも同席して大谷選手を見守っていたので、彼らを仲間として信頼している様子が伝わって来た。
そして会見中、大谷選手は通訳される自分の言葉を、何度も何度も頷きながら聞いていた。これは事実なのだと無意識のうちに強調していたように見える。
「ショックという言葉が正しいとは思わない」「うまく言葉にするのは難しい」と率直な心情を吐露し、警察当局の捜査にも全面的に協力すると話すと、まるで襟を正すようにドジャースのパーカーの首元をグッと掴んで持ち上げた。
会見の最後に大谷選手は、「シーズンに向けてまたスタートしたいですし、お話しできてよかったと思っているので」と再び言うと背筋を伸ばした。大谷選手自身も、自分の言葉で説明する機会を心待ちにしていたのかもしれない。